盗難防止装置割引
自動車保険の中でも、車両保険では盗難時の補償を受けられるため、盗難防止装置があるとリスクが小さくなり、車両保険で割引を受けられます。盗難防止装置にはイモビライザー、GPS追跡装置、異常通報装置のいずれかで、どの盗難防止装置が割引の対象になるかも、保険会社によって異なります。
盗難されずに長期間の割引を受けられると、盗難防止装置に対する費用が戻ってくるのと同等の効果があります。盗難防止装置を付けるほどであれば、車両保険に加入することが多いので、検討の余地はありそうです。
■イモビライザー割引
特定のキーでなければ、エンジンが始動しない仕組みの高度な盗難防止装備です。キーには電子チップが埋め込まれており、車側とID照合して一致したときだけしか、エンジンが始動しないのが特徴です。そのため、イモビライザーを付けていると、レッカー車で車ごと移動してしまう物理的な盗難以外は、高い確率で盗難を防ぐことができます。
しかし、IDをリセットしてしまう装置を使うか、イモビライザー自体を替えることでエンジン始動はできるため、絶対的な盗難防止効果は得られません。また、過去にはイモビライザー搭載車が実際に盗難されたときの対応にトラブル(保険金支払い拒否)があり、過去には訴訟に発展したケースもありました。
■GPS追跡装置
盗難後に盗難車両の位置をGPSで把握する事で、盗難車の発見を容易にする装置です。保険会社としては、盗難車が発見されることで、盗難に対する補償リスクが減るので保険料の割引を受けられます。
しかし、盗難車は海外に売られていく実情を考えると、見つかっても手の届かないところにある可能性もあります。GPS追跡装置は盗難防止ではなく、盗難後のための装置であることは自覚しておくべきでしょう。
■異常通報装置
車上荒らしも含め、窓ガラスへの衝撃や正常な手順ではないドアの開閉に対し、サイレンを発したり、所有者に通知したりする装置の事です。様々なタイプが販売・搭載されていますが、異常通報装置に対する割引の取り扱いは保険会社で異なります。
同等の装置でも警備会社に通報されるタイプでしか割引の対象にしないなどあるので、詳細は事前に保険会社に確認するべきでしょう。また、異常通報装置(特に警報装置)は誤作動も多く、簡易なタイプには注意が必要です。
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