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等級制度の改定とは

自動車保険には、ノンフリート等級別料率制度(通称で等級制度)と呼ばれる、段階的な割引率(等級が低いと割増率)が採用されています。この制度は、事故を起こさずに保険を使わないほど保険料が安くなる仕組みで、理にかなった仕組みとも言えますが、この制度をより公平な保険料にしようというのが、改定の理由になります。

これまでの等級制度でも、事故を起こすと3等級下がり、事故を起こさなければ1等級上がることで、保険料の増減が行われてきました。ところが、同じ等級においても事故を起こして等級が下がった人と、事故を起こさずに上がった人を、同じ保険料とすることに不公平が生じていると考えられるようになりました。等級制度の改定は、平成25年に大手の損害保険会社で行われたことから、現在ではほとんどの加入者が対象です。

なぜ不公平が生じるのか

例えば、6等級から始まって7年間無事故で13等級になった人と、4年間無事故で10等級になった人を比べてみましょう。13等級の人が自動車事故を起こし、保険金を受け取って3等級ダウンすると、同じ10等級になります。

このとき、支払った保険料は7年間と4年間ですから、事故を起こした人の方が多く支払っています。しかし、事故を起こした人は保険金を受け取っているため、3年間の保険料の違いでは差が埋まりません。同じ等級になれば、以降は同じ保険料になるため、保険金を差し引くと、事故を起こさない方が保険料の負担が大きくなるという、不公平な状況が起こります。

1等級ダウン事故の新設

これまでは、運転者の過失による事故を除く偶発的な事故に対して、等級が据え置きになっていたものが、1等級ダウンとして扱われます。主な対象は車両保険で、他にも特約により適用対象になるケースがあるため、保険会社に確認しておきましょう。

・火災または爆発
・盗難
・騒擾(そうじょう、集団による破壊・暴力)や類似の状況による損害
・台風、竜巻、洪水、高潮
・落書き、窓ガラス破損、いたずら
・飛来物、落下物による損害
・その他の偶発的な事故

これらの事故は、運転者が注意しても防ぐことが難しく、被害を受けても責任を問えないことから等級が据え置かれていたのですが、新制度では1等級ダウンです。もちろん、保険を使わず、自己負担で被害に対応する分には、等級ダウンはありません。

事故あり等級の新設

等級制度の不公平感を是正するため、同じ等級でも事故を起こした場合と事故を起こしていない場合で、別々の保険料率が適用されます。事故を起こして3等級または1等級ダウンすると、元の等級に戻るためには、それぞれ無事故で3年間と1年間を要しますが、その間は事故を起こした場合の保険料率で保険料を支払います。

事故ありと事故なしの保険料率は大きく差があり、等級別にまとめると次の通りです。

等級 改定前 事故あり 事故なし
20 63%割引 44%割引 63%割引
19 61%割引 42%割引 55%割引
18 59%割引 40%割引 54%割引
17 57%割引 38%割引 53%割引
16 55%割引 36%割引 52%割引
15 52%割引 33%割引 51%割引
14 50%割引 31%割引 50%割引
13 47%割引 29%割引 49%割引
12 44%割引 27%割引 48%割引
11 40%割引 25%割引 47%割引
10 37%割引 23%割引 45%割引
9 33%割引 22%割引 43%割引
8 28%割引 21%割引 40%割引
7 23%割引 20%割引 30%割引
6 17%割引 19%割引
5 10%割引 13%割引
4 1%割引 2%割引
3 10%割増 12%割増
2 26%割増 28%割増
1 52%割増 64%割増


事故ありの等級では、7等級以上の全ての等級で、事故なしに比べて10%から19%の割引率低下(つまり割増)になっています。差を付けることが目的ではあるのですが、差が大きいために、保険を使うかどうかも検討しなくてはなりません。

小さな損害では保険を使いづらい

等級制度の最高等級である20等級になるためには、長い間事故を起こさず、保険を使わないで過ごす必要があり、その分高い割引率が適用されています。もし、事故なし20等級で63%の割引から、3等級ダウンの事故を起こした場合、事故ありの17等級で38%の割引になりますが、20等級に比べて25%も落ちています。

具体的に計算してみると、事故なし20等級で50,000円の保険料を支払っているとき、割引前の保険料は135,135円(50,000円÷0.37)です。事故あり17等級の保険料は38%の割引ですから、保険料は83,783円(135,135円×0.38)になって、どれだけ増えるかわかるでしょう。

保険料が高くなるため、小さな損害で保険を使ったり、免責額を僅かに超えるような損害で保険を使ったりすると、等級ダウンのしわ寄せが後から訪れます。保険料によっては、小さな損害なら自己負担で済ませた方が、節約になるということです。

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