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優者危険負担の原則って何?

交通事故では、加害者と被害者がお互いの過失に応じて賠償金を支払う(受け取る)、過失相殺という考え方があります。そもそも、被害者というのは、単に損害が大きい側を意味するのではなく、お互いに過失があれば、それだけでどちらも加害者であり被害者です。

しかし、加害者として相手に与えた損害と、被害者として相手から受けた損害が同一になることはなく、過失とも一致しません。過失が小さいのに相手の損害が大きい場合もあれば、逆の場合もあるでしょう。

したがって、損害の大きさから過失を判断するのはナンセンスで、過失というのは本来損害とは切り分けて考えられるべき性質を持っています。ところが、潜在的に損害が大きくなる側と、損害が小さくて済む側を同一に考えると不公平になります。

■交通事故の優者とは?

優者という意味は、事故を起こしても損害が小さくなりやすい、つまり損害に強いということを意味します。

例えば、車と人が衝突すると、車は凹む程度でも、ぶつかった人は大ケガや場合によって亡くなるケースもあるでしょう。車は損害に強く、人は損害に弱いので車を優者として考えます。

優者危険負担の原則とは、与える損害が大きい車の方に、過失が大きいとする考え方で、たとえ人が路地から飛び出したときでも、優者である車はある程度の過失があるとされます。道路を通行する対象は多く、優者は次のように決まっています。

歩行者<自転車<バイク・原付<四輪車

※右に行くほど危険負担が大きい

また、同じ対象だからと同様に考えることはできず、子供・高齢者・障害者と健常な成人では、歩行者で事故を起こした場合の損害は違います。四輪車でも、小型車と大型車で違いがあって当然ですから、事故の当事者で個別に優者と過失割合は判断されています。

■優者危険負担の原則はなぜあるのか

元より、人は車のように早く走れませんし、車のように重くもありません。衝突時のエネルギーは、衝突時の速度の2乗と衝突物が持つ重量に比例することから、人と車を比べた場合、圧倒的に車の方が衝突時のエネルギーを持っています。

両者が同程度の過失で衝突した場合は、間違いなく人の方が損害を受けるため、優者危険負担の原則は、事故を起こすと危険な側に、より大きな注意義務があるという考えに基づき、過失割合が調整されます。

例えば、路地から急に飛び出した人をはねてしまった場合、人の飛び出しをドライバーが予知することは困難だとしても、その可能性を考えて注意しながら運転をするべきであって、飛び出した人だけの過失にはならないのです。

車ではより危険が大きいからこそ、細心の注意をしなければならず、それを怠ったとみなされて過失割合が増えるというわけです。

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