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保険会社へ連絡しない場合

交通事故を起こして保険会社に連絡しなければ、保険金を使って損害を賠償することができないので、全て自費で支払うことになります。警察への連絡は義務なので必要ですが、保険会社に連絡するべきかどうかは、事故の性質によって異なります。

実際に、保険会社に連絡して保険を使わなくても、自己負担で済ませた方が経済的という場合は少なくありません。等級制度の改定によって、事故ありと事故なしの割引率が差別化されたばかりか、1等級ダウン事故の新設で、実質的に保険料負担が増えたからです。

人身事故のように、損害額が大きくなる事故では考えるまでもなく保険を使いますが、ちょっとした接触程度の物損事故なら考えるべきです。また、自損事故で車両の修理をしない場合や、事故の相手も保険を使いたくなくて、お互いに自分の車を修理するなど示談で済ませる場合もあるでしょう。

■等級は戻すのに時間が掛かる

保険を使うことによる等級のダウンには、3等級ダウン、1等級ダウンがあります。3等級ダウンなら戻すのに3年間、1等級ダウンなら戻すのに1年間の無事故(保険未使用)が必要になりますが、注意したいのは事故前に戻るだけであって、保険を使わない場合と同じにはならないケースがある点です。

例えば、20等級で事故を起こした場合、保険を使う場合と使わない場合で比較してみます。

1年後 2年後 3年後 4年後
保険未使用 20等級 20等級 20等級 20等級
3等級ダウン 事故あり17等級 事故あり18等級 事故あり19等級 20等級
1等級ダウン 事故あり19等級 20等級 20等級 20等級

 

この場合は、上限の20等級に達しているため、等級ダウンによって3年間または1年間で元の等級に戻ります。しかし、10等級で事故を起こした場合は、次のようになります。

1年後 2年後 3年後 4年後
保険未使用 11等級 12等級 13等級 14等級
3等級ダウン 事故あり7等級 事故あり8等級 事故あり9等級 10等級
1等級ダウン 事故あり9等級 10等級 11等級 12等級

 

事故から4年後の等級を比べると、保険を使った場合は等級が遅れていくのがわかります。このように、保険を使った場合は、事故あり等級による保険料アップと、等級の上昇が遅れることによる保険料の差額が発生するのです。

■保険を使うかどうかは試算を

等級の遅れによる差額は、20等級になるまで続きますので、低い等級ほど保険を使うことによる将来の負担は増えていきます。ですから、単純に翌年度以降の保険料だけでは、損得を決められないということです。

もちろん、保険は使うために加入するのですが、数万円なら保険を使わない方が得になるケースが多いでしょう。車両保険に免責金額を設定している場合は、免責金額を支払って、さらに等級ダウンと等級の遅れが発生するので、試算をしてから保険会社に連絡しても遅くはありません。

 - 交通事故への対応, 保険会社への連絡

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