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1等級ダウン事故の導入

等級の上下と事故には密接な関係があり、基本的な等級の動きは、事故が無ければ上がり、事故があれば下がる仕組みです。しかしながら、全ての事故で等級が下がるのではなく、事故の内容によって下がる等級数が違っています。

2012年10月以前の自動車保険では、等級据え置き事故という扱いの事故が存在しました。事故を起こしても翌年の等級が下がらず、保険料が上がらないので、契約者にとっては、非常に保険を使いやすいものでした。

・等級ダウン事故:保険を使うと保険料が上がる
・等級据え置き事故:保険を使っても保険料が上がらない
・ノーカウント事故:事故として扱われないので保険料が上がらない

この区分けでは、等級ダウン事故を起こさなければ、保険を使っても等級が下がらず、毎年保険料が安くなっていきます。保険会社としては、保険を使われる(保険金を支払う)分だけ損失が大きくなるので、経営を悪化させる原因になります。

等級据え置き事故の廃止と影響

2012年10月から、大手損保会社を中心に等級据え置き事故は廃止され、代わりに導入されたのが1等級ダウン事故です。等級据え置きで損失になっていた事故を、1等級ダウンさせることで保険料収入を上げるものですが、利用者視点では単に1等級ダウンするにとどまらず、非常に影響が大きい結果となりました。

1等級ダウン事故の導入は、事故の有無によって等級の割引率を変える、事故あり等級制度の導入と関係しています。1等級ダウン事故で保険を使うと、翌年度から1等級下がって、1年間は事故ありとした割引率が適用されます。

事故ありの割引率は、事故なしに比べると大きく異なり、事故ありでは割引率が10%~22%抑えられています。つまり、事故前に比べると1等級ダウンによる割増しに加え、事故ありの割引率で、大きく保険料が上がるという結果を招きます。

1等級ダウン事故は使用するべき?

1等級ダウン事故は、それまで等級据え置きとされていたほどなので、損害が小さくて運転者の過失が無い偶発的な事故に限られています。対象になるのは主に車両保険ですが、1等級ダウン事故に該当したときは、損害額と保険料を良く精査しなくてはなりません。

1等級ダウン事故で、事故あり等級が適用されるのは1年間ですが、あまりにも保険料が高くなる場合には、保険を使わない方がトータルで得になる場合があります。また、事故が無ければ1等級上がっていたのに、事故で保険を使うと1等級下がって2等級の差が付きます。

自己負担の方が安い場合はもちろん、自己負担の方が少しくらい高い程度なら、等級が遅れる影響も考えると、自己負担の方が得でしょう。1等級ダウン事故といっても、損害が大きければ、保険を使わないと保険の意味が無いのは言うまでもありません。

 - 等級制度, 自動車保険の保険料

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